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アングル:仮想通貨ブーム、アジアの電気街も大商い – BLOGOS

      2018/02/27

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[香港/シンガポール 21日 ロイター] – アジアで最大規模を誇る香港などの電気街では、このところ最新技術を求める多くの顧客で賑わっている。その技術とは、仮想通貨マイニング(採掘)用の「リグ」だ。

香港の深水ホ(シャムスイポー)やシンガポールのシンリムスクエアなどには、世界中から多数のマイナーが詰めかけている。目的は、狭苦しい店舗の奥でハードウェアマニアの店員が巧みに組み立てるマイニング用リグを購入することだ。

マザーボードやGPU(画像処理用の高性能チップ)、冷却ファン、電源アダプタ、グラフィックボード、メモリボードなど部品単位で購入していくマイナーもいる。だが、わずかな手間賃を払って店員にその場で組み立ててもらったとしても、完成品は相対的に割安になるのが普通だ。

「仮想通貨マイニング関連の機材を買うなら、欧州よりも香港の方が3割から5割程度安くなる」。そう語るのは、ロシアでビットコインのマイニングに携わるディマ・ポポフさん。たとえば香港では消費税が課せられないし、部品メーカーとの距離も近い。

ポポフさんはは香港でグラフィックボード、マザーボード、電源ユニットを調達し、電気料金が安く気候も冷涼なロシアで暗号通貨のマイニングを行うという。

かつては隆盛をきわめたアジアのハイテク商店街は、パソコン需要減退の影響を受けて近年は勢いを失っていた。だが、リグ需要によって新たな展望が開けつつある。

一時はもっぱら国内消費者向けに、携帯電話その他の家電製品を並べていた店頭は、一財産稼げるかもしれないハードウェアを探す外国からの訪問客を迎えている。

<デジタル・マイニング>

リグは、航空機格納庫並みに広大な倉庫にずらりと積まれ、常時モニタリングされていることが多い。

各ユニットは、複雑な数学的演算を処理するエネルギー消費の大きいプロセッサを搭載している。解を見つけられればブロックチェーン取引を認証する権利を得て、「マイニング」報酬を稼ぐことができる。

ある暗号通貨専門家によれば、事例証拠ではあるものの、平均的なマイナーは約3カ月で投資を回収できるという。だが自宅での小規模運用では、報酬を得るまで、はるかに長い期間待たされる可能性がある。

香港の店主らによれば購入者の大半はロシアからだというが、西欧、アフリカ、韓国からも顧客が来るという。シンガポールには、運用コストの安い近隣諸国から買い手が訪れている。

彼らのマイニング用マシンの部品はアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)<AMD.O>やエヌビディア<NVDA.O>などのチップを用いて、主として中国で生産されている。両社とも、中国当局による暗号通貨マイニングに対する取り締まりが懸念される中で、輸出企業への販路拡大を模索している。

「ここ数カ月は以前よりも売上げが増大しており、在庫切れになることも多い」。シーベース・コンピューターのグラント・マク氏は、マイナーたちが他国に移転し、大量の部品が中国から流出するなかで、そう語った。

ワイズテック・デジタル・テクノロジーの店舗マネジャーを務めるジェリー・ウー氏は、暗号通貨マイニング用の機材販売はコンピューター部品販売に比べて収益性が5割も高く、1カ月で5万─6万香港ドル(約68万円─82万円)の利益が得られるという。

「この収益は大きい」とウー氏は言う。

<流れに乗る半導体メーカー>

マイナーたちが割安な機材を探し求める中で、半導体メーカーにも商機が訪れている。リグに要するコストは数千ドルから数万ドル、あるいはそれ以上になるが、そのなかで最も高額なパーツは演算処理用のチップだ。

マイクロチップ製造最大手の韓国サムスン電子<005930.KS>は、暗号通貨のマイニングで用いられるGPUに対する「爆発的な」需要が、新たな成長の原動力になっているという。

「ファウンドリー事業の顧客ベースのうち、今年は仮想通貨産業の顧客が占めるシェアが急激に伸びると思われる」。サムスンのファウンドリー(半導体受託生産)事業を担当するリー・サンヒョン副社長は電話会議でそう語った。

ファウンドリー業界で売上高、販売量とも世界首位を走る台湾積体電路製造(TSMC)<2330.TW>は、マイニング用リグで使われるチップの需要が今年急上昇すると予想している。

TSMCは、暗号通貨マイニング用チップ製造を、新規事業の1つとして採用した。

ただし、こうした状況が急変するリスクは、彼らも覚悟している。

「仮想通貨マイニングへの意欲は非常に強い。もちろん、そのインセンティブは仮想通貨価格だが、相場は非常に不安定だ。とはいえ、現在あるいは昨年の需要は非常に力強く、今後もそれが続くと期待している」とTSMCのモリス・チャン会長は先月の決算会見で述べた。

<シンガポールへの信頼>

香港シャムスイポーの小型版とも言えるシンガポール電気街シンリムスクエアでも、マイニング用機材の需要増大が見られる。

自身の兄弟が経営するショップ「ビズグラム」でコンサルタントとして働く39歳のアヌジ・アガルワルさんは、ベトナム、マレーシア、インドネシア、ロシアなどからの顧客に対応していると語る。

「外国人がシンガポールを訪れるのは、ここではすぐにマイニング用リグが供給されるし、シンガポールは国として信頼されているからだ」とアガルワルさんは語り、両親と共に来店した16歳の若い客もいた、と付け加えた。

近くにあるショップ「ビデオプロ」のリュウ・シャオユーさんは、あまりの需要についていけないと話す。

「GPUカードを500枚くれという客がいた。35万シンガポールドル(約2840万円)以上だ」とリュウさんは言う。「先週は別の客が、やはりGPUカードを1000枚くれと言ってきた。今は供給が少ないから、残念ながらこの規模の注文には応じられない」

GPUを採用するリグでは、通常1基あたり6─12枚程度のGPUカードを内蔵している。

ビットコイン価格は、過去最高の2万ドル近くから6割下落したが、ショップ関係者は、大規模なマイニング事業を営む傾向のある常連客には怯む様子が見られないと話す。

香港のBNWテクノロジーで店舗マネジャーを務めるロイ・チャン氏は、「個人でやっている場合は怖じ気づくかもしれないが、大規模なマイナーは事実上気にしていない。うちの店の主要顧客はそうした大規模マイナーだ」と語る。

シンガポールでは、ビットコイン価格下落に伴い売上げが4割も落ちた例がいくつかあるものの、ショップのあいだに動揺は見られない。

「ビットコインの価値がまた上昇すれば、世界各地の顧客からたくさん電話やメールを受けることになるだろう」とビズグラムのアガルワルさんは語った。

(Wyman Ma記者, Dewey Sim記者、Joyce Lee記者、翻訳:エァクレーレン)

この記事は竹内 裕人 – BLOGOSより引用しています。

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